皆様、こんにちは。
今回はストレスとはそもそも何か?というお話をします。
「ストレス」とは、もともと物理学の用語で、外部から力が加えられた時に生じる歪みのことをいいます。これを、カナダの生理学者ハンス・セリエが、生物や医学の領域に導入し、「外部からの刺激によって引き起こされる、生体側の仕組み」という意味で一般化されました。
ストレスを引き起こす外部からの刺激を、「ストレッサー」といい、大きく分けると以下の3つになります。
①物理化学的ストレッサー(環境的要因) 気圧・気温・紫外線・騒音・振動・人込み等
②生物学的ストレッサー(身体的要因) ケガ・病気・疲労・睡眠不足・栄/養不足・空腹等
③心理社会的ストレッサー(心理社会的要因) 人間関係・不安・緊張・焦り・悩み等
これらのストレッサーが、複雑に絡み合ってストレス反応を引き起こすのです。
反応が起こる仕組みとしては、ストレッサーを脳の扁桃体でまず認知→大脳辺縁系~視床下部へ→視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が分泌され→内分泌系では、脳下垂体からβ‐エンドルフィンや副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が分泌し、副腎皮質からのコルチゾールの分泌のバランスの乱れが起こり→自律神経系では、交感神経優位になり、副腎髄質からノルアドレナリンやアドレナリンが分泌されます。
この流れで、行動は攻撃的になったり、過食・飲酒量・喫煙量の増大、判断力の低下、注意散漫になり、精神・心理面では、緊張・不安・焦り・イライラ・抑うつ・意欲低下・無気力になったりします。
それから、身体には冷えが起き、肩こり・腰痛・頭痛・消化不良・肌荒れが始まります。これが、病名がまだつかないレベルの不調ですね。ここで、まだストレスケアをせずに放っておくと、月経不順やPMS、甲状腺機能低下症や糖尿病、胃潰瘍や高血圧・心筋梗塞…と症状は進行していきます。
勿論、ストレスを溜めると、免疫も下がります。
風邪を引きやすくなり、アレルギー・アトピーの症状が出たり、喘息や気管支炎になったりもします。このご時世、免疫は落としたくないですよね。
それでは、このストレスと上手に付き合っていくためのヒントを、次回にお話します。
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